第 2 回 宮澤卓宏

第1回ウェブゲームクリエイターインタビュー 石井克雄

6. 仕事で結構ぶっ飛んでる - お勧めコンテンツあれこれ

星野

私の方で聞きたいと思っていたタイトルは
一通りお伺いできたんですけど、
タカヒロウさん的お勧めとか自信作っていうと
どの辺になりますか?仕事も含めて。

宮澤

そうですね。
以外に受けたのが「マウスでごわす」。
すごい適当なんですけど。 スクリーンショット

星野

これは本当にクリアできないですね(笑)

宮澤

クリアできないのも当然で、色々計算もしていて、
ヒットポイントとかもあるんですけど、
ヒットポイントが0になったところで、
なぜか確率が発生して、
逆転で負けるっていうのがあるんですよ。
だから完全ランダムに近い(笑)

星野

じゃあもう「マインドシーカー」並みに(笑)
そもそも相手と当たらなかったりしますよね。

宮澤

そこみてもらいたいポイントなんですよ(笑)
本当の紙相撲でも、相手があっち向いてて
これ勝ったと思ったら自分がいきなり倒れたりして、
なんでやねん、みたいなのってあるじゃないですか。
それを笑いながらできるデジタルなものにしたい
って思って。この理不尽さがポイントですね(笑) スクリーンショット

星野

これがなきゃ紙相撲じゃないだろっていう(笑)

声はなんで森本レオなんですか?

宮澤

声の収録するのに夜中に来てもらって、
いつもの調子で始めようかってなったときに、
「俺、最近森本レオのものまねやってんだよね」
って言い出して、それで行くみたいな流れで(笑)

星野

声の人ってお笑いの人なんですか?

宮澤

いや全然そうじゃなくて、ウェブデザイナーですね(笑)

プレイヤーキャラもルーレットで決まるんで、
自分で決められない。何もかも適当なつくりですよね。 スクリーンショット

星野

確かに、自分で決めてなかったですね。
気付いていなかった(笑)

なんで紙相撲で森本レオなのかも全然わかんないですよね。

宮澤

ね。
そこもコンテストでまんまとはまって、
「なぜ森本レオなのか」って(笑)

星野

いい意味で適当。
シメシメですね(笑)

宮澤

あと最近はやっぱり仕事の方ですね。
第一カッター興業さんの新卒募集用に創った
この「出動!! 第一カッター興業」とか。

星野

第一カッター興業って名前がかっこいいですね。
日本ブレイク工業みたいで(笑)

宮澤

なので、ゲームも結構はちゃめちゃで創ってるんですけど。
これです。 スクリーンショット出動!! 第一カッター興業

星野

これ社長さんだったりするんですか?

宮澤

社長さんと社員の皆さんに出演してもらって。

星野

(ムービーで舞う女性を指して)
この演技派の女性も社員さんですか?

宮澤

社員さんですよ。

星野

すごいですね(笑)
この人だけは役者さんかと思った。
本当に全部社員さんなんですね。

宮澤

ロボット役もそうで。
ここの会社の社員さんが本当にみんな面白くて。
「チョップしてください」とかお願いしながら撮影しましたね。
「本当に使うの?」とか聞かれたりして(笑)
「面白いんですよ」とか言ってシーンの
説明しながら色々やってもらって。

捕獲された宇宙人のパロディーで
社長さんの壁紙作ったり、
ペーパークラフトもちゃんと設計図書いて。

テレビでも紹介されたらしいですよ。

星野

なるほど、ゲームをクリアすると
会社説明が出てきて、応募とかに繋がる。

ゲーム部分だけじゃなくて、
映像素材の撮影とか絵コンテとかも
全部タカヒロウさんがやってるんですか? 写真

宮澤

全部やってますね。
撮影スタッフを連れて会社にお邪魔して、
撮影させてもらったり。
映像の仕事もやるようになってから、
こういうディレクター的なこともやってますね。

星野

じゃあ、仕事も結構大きくもの創りをしていて
それを楽しみながらやってるんですね。

宮澤

そうですね。
同じことばっかりだと飽きちゃうんで、
新しいことをドンドン入れていきたいんですよ。

星野

仕事のコンテンツのインパクトが
結構大きいんですけど、
他にお勧めってどれですか?

宮澤

リズミカルキッチンスタジオ」は
宝酒造さんのゲームなんですけど、
かなりはちゃめちゃな感じで(笑) スクリーンショットリズミカルキッチンスタジオ

星野

あー、これもすごい(笑)
企業さんから直ではなくて、
リクルートさんが間を繋いでるんですよね。

宮澤

そうですね。
面白い案件を僕に振ってくれる担当の方がいて、
こういうの創らせてもらえる。

この辺が結構ぶっ飛んでるやつですね(笑)

星野

リクナビは面白コンテンツの宝庫だったり
するかもしれませんね(笑)

宮澤

リクナビ面白いですよ(笑)

星野

そうすると最近はもう仕事ではじけたことが
できちゃってるんですね。

宮澤

そうですね。でもやっぱり制約も多いんで。
ようやく仕事が一段落して落ち着いてきたんで、
そろそろ自分用にぶっ飛んだものを
いっておこうかなと。 写真

星野

でも、仕事が結構ぶっ飛んでるから、
更にぶっ飛ぶの大変なんじゃないかと
心配するんですけど(笑)

宮澤

クライアントさんがあるコンテンツは
「なんでそうなるの?」っていう突っ込みを
入れるコンテンツはやっぱりできないんですよ。
「なんでモアイまわすの?」みたいなことはできなくて
絶対になんか理由がある。
だから、まったく何も理由がないコンテンツは
個人制作でしか創れないんですよ。

星野

本当に意味のないナンセンス系。

宮澤

そう、まったく意味がないネタを
夜中に考えてて、笑ってしまったアイデアがあるんで、
それは、行けるかなと思ってて。

星野

アイデアはメモを取ったりするんですか?

宮澤

メモ取りますね。ノートに手書きで。
15冊くらいあると思います。
でも、あとで見ると何を書いているのか
分からないんですよね。

星野

アイデアノートの典型パターンに
やっぱり陥っちゃうんですね(笑)

(聞き手:0stage 星野健一

本文中のリンク
SKT-products
・SKT : マウスでごわす
リクナビ
第一カッター興業
・第一カッター興業 : 出動!! 第一カッター興業 / SKT
宝酒造
・宝酒造 : リズミカルキッチンスタジオ / SKT
・Wikipedia : マインドシーカー
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